数あるサプリメントの中で

いちばん気にしてほしいこと

サプリメントの種類は、年々増え続けています。
成分がすごそうなもの、
最新研究が使われているもの、
口コミ評価が高いもの…。

選択肢が多すぎて、
「結局、何を基準に選べばいいの?」
と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで今日は、
サプリを選ぶときに、いちばん最初に見てほしい視点
についてお話しします。

それは──

👉 何が入っているか、よりも
👉 どこで、どんな体制で作られているか

です。


サプリメントは「健康食品」です

まず大前提として知っておいてほしいことがあります。

サプリメントは
医薬品ではなく、健康食品に分類されます。

つまり、

  • 医薬品のような厳格な承認審査はない
  • 効果効能は保証されない
  • 製造管理のレベルはメーカーごとに差がある

という世界です。

そのため実際に、

  • 成分量が表示と違っていた
  • 原料に不純物が混ざっていた
  • ロットによって品質がバラバラだった
  • 問題が起きても原因が追えなかった

といった事例も、これまでに起きています。

「体にいいもの」のはずなのに、
作られ方が見えないまま選ばれている
これが、サプリ業界の現実でもあります。


行政が「製造の質」に目を向け始めた理由

以前は、サプリメントは
「自己責任で選ぶもの」
という扱いでした。

しかし、ここ数年で状況が変わってきています。

市場が大きくなりすぎた

健康意識の高まりにより、
サプリメントは多くの人が
毎日・長期間使うものになりました。

その一方で、

  • 中身がよく分からない製品
  • 海外原料の管理が甘い製品
  • 説明と実態が一致しない製品

も増えてきました。

「自己責任」では守れない領域へ

行政側としても、

継続的に体に入るものを
すべて自己責任で済ませていいのか?

という問題意識が強まってきています。

その結果、
「成分」よりも先に
「どう作られているか」

という視点が重視され始めているのです。


そこで出てくるのが「GMP」という考え方

GMPとは
Good Manufacturing Practice(適正製造規範)
の略です。

簡単に言うと、

安全で、毎回同じ品質のものを
作り続けるための製造と管理のルール

です。

GMPでは、

  • 原料の受け入れ
  • 製造環境
  • 製造手順
  • 人の教育
  • 記録と管理
  • トラブル時の対応

まで、すべてが仕組みとして管理されます。


実は混同されやすい「GMP」の違い

ここは、とても大切なポイントです。

一口に「GMP」と言っても、
中身は同じではありません。

① GMPに準拠した「製品」

  • GMP基準に沿って作られたとされる製品
  • 製造は外部の委託工場
  • 製品単位で「GMP相当」と表現されることが多い

一定の基準は守られていますが、
製造のすべてを自社で管理しているわけではありません。

② GMP認定を受けた「自社工場」で作られている製品

こちらは意味合いがまったく異なります。

  • 工場そのものがGMPの認定を受けている
  • 原料受け入れから出荷まで一貫管理
  • 品質・記録・人・改善まで自社責任
  • トラブルが起きた際の責任の所在が明確

つまり、

GMPのルールを守って作っているだけでなく
GMPの管理体制そのものを、自社で背負っている

という状態です。


なぜ「GMP認定の自社工場」は安全性が高いのか

理由は、とてもシンプルです。

  • 問題が起きても、他社のせいにできない
  • 品質のブレが出れば、自社で改善し続ける必要がある
  • 信頼を失えば、すべて自社に返ってくる

だからこそ、

👉 基準を下げられない
👉 ごまかしがきかない
👉 継続的な投資と管理が必要

という環境になります。


数字が示す「希少性」

ここで、現実的な数字を見てみましょう。

  • 日本の食品関連企業数
     55,033件(2019年)
  • 食品製造事業所数
     23,648件

その中で、

  • GMP認定を受けている工場:185件

割合にすると、
1%にも満たない数です。

つまり、

GMP認定の自社工場を持つ企業は
業界の中でも、かなり限られた存在

ということになります。


なぜGMP認定工場は増えないのか

理由は明確です。

  • 設備投資が大きい
  • 管理・記録・人材教育にコストがかかる
  • 認定を「取って終わり」ではなく
     維持し続けなければならない

簡単に言えば、

本気で安全性と品質に向き合う覚悟がなければ、続けられない

という世界です。


サプリ選びで、いちばん大切な順番

ここまでを踏まえて、
おすすめしたい選び方の順番はこれです。

① どこで、どんな体制で作られているか
② GMP認定工場か、製品GMPか
③ 製造の責任がどこにあるか
④ その上で、成分や設計を見る
⑤ 今の自分の体に必要かを考える

成分は、
安全な土台があってこそ活きるものです。


最後に

サプリメントは
魔法の薬ではありません。

でも、正しく選べば、
体を支える心強いパートナーになります。

だからこそ、

何が入っているか以上に
誰が、どんな責任体制で作っているか

ここを、ぜひ意識してみてください。

それだけで、
サプリ選びの視点が変わり、
体との向き合い方も、未来も、変わっていきます。