慢性炎症…どこかで耳にしたことがある言葉ではないでしょうか?
「よくあること」「仕方ないもの」「歳だから」「どうしようもない」
そんなふうに思って、聞き流してしまったことはありませんか?

でも実は、
慢性炎症の正体を知ることは、
これからの人生を“心地よく生きるための必須条件”
なのです。

慢性炎症は、ただの不調ではなく、
体の奥で静かに進む“火事”のようなもの。
気づかないうちに、心と体の機能を少しずつ弱らせてしまいます。

自分を大切にすることは、
“心” だけでなく “身体の機能” を大切に扱うこと でもあります。
知らないまま放置するのではなく、
正しく知り、正しく整えることが、未来の自分への最大のギフト。

ぜひこの記事が、
楽しく・健やかに・幸せに人生をまっとうするための智慧 になりますように。

■ 1. 慢性炎症とは?

炎症は本来、身体を守るための“治癒反応”
ケガやウイルスが入ったときに、免疫が働いてくれるありがたい仕組みです。

ところが本来は数日で収まるはずの炎症が、
原因がないのに ずっと続いてしまう状態 があります。

これが 慢性炎症(silent inflammation)

症状がはっきりしないため見逃されやすく、
気づかないうちに、細胞や血管、ミトコンドリア、自律神経にダメージが積み重なっていきます。

まさに “静かな火事” のようなものです。

■ 2. なぜ現代人は慢性炎症になりやすいのか?

慢性炎症は、ひとつの原因ではなく 複合ストレス によって起こります。
現代人の生活環境は、炎症が起こる条件が“完璧に揃っている”と言ってもいいほど。

① 食習慣(血糖・油・添加物)

現代人の食事は、炎症を引き起こす要素がとても多いのが特徴です。
特に、糖質の多い食事や血糖値の乱高下(糖質スパイク)は、血管や細胞を焦がし、AGEs(終末糖化産物) を増やして炎症を促進します。

さらに、酸化した揚げ物・加工食品・植物油脂(オメガ6過多)などは、細胞膜を傷つけ、炎症性物質の生成を増やします。
食品添加物や超加工食品も、腸を刺激し、炎症の火種となります。

② 腸内環境の悪化(リーキーガット)

腸は“免疫の7割”を担う炎症コントロールセンター
ところが、現代人は

  • 添加物
  • グルテン
  • 乳製品の過剰
  • 抗生剤歴
  • 便秘
  • ストレス

などにより腸が荒れ、腸粘膜に小さな穴があく リーキーガット が起こりやすくなっています。
この穴から毒素が血液に漏れ出すと、全身に炎症指令が出続け、慢性炎症へとつながります。

③ 睡眠不足

睡眠は“炎症を消す唯一の時間”とも言われます。
ところが、6時間以下の睡眠が続くと、炎症マーカー(CRP)が上昇し、細胞の修復が追いつかなくなります。

深い睡眠は、免疫の調整、ホルモンバランス、ミトコンドリアの回復に不可欠
睡眠不足が続くと、身体が常にストレス下のような状態となり、炎症が慢性化します。

④ ストレス・自律神経の乱れ

ストレスが続くと、コルチゾール(ストレスホルモン)の分泌が乱れ、免疫の調整機能が崩れます。
交感神経が過剰になると、身体が常に“戦闘モード”

この状態では
・血流低下
・呼吸が浅くなる
・消化吸収の低下
・ホルモンの乱れ

が起こり、炎症を止めるブレーキが働きません。
ストレスは見えない火種として、慢性炎症の大きな要因になります。

⑤ 活性酸素(酸化ストレス)

現代人は、食生活・ストレス・睡眠不足・環境毒素・電磁波など、多くの要因から 活性酸素(ROS) を過剰に生みやすい生活をしています。

本来なら抗酸化システムで処理できますが、処理が追いつかないと、細胞膜・ミトコンドリア・DNAが傷つき、炎症スイッチが入りっぱなし の状態に。

酸化ストレスは、
“炎症の原因であり、炎症によってさらに増える” という悪循環をつくり、慢性炎症を加速させる重要因子です。

⑥ 環境毒素(化学物質・重金属・マイクロカプセル)

私たちは知らないうちに、多くの“細胞の敵”に日常的にさらされています。

  • 柔軟剤や香料のマイクロカプセル
  • プラスチック由来化学物質
  • 農薬
  • 重金属
  • 大気汚染(PM2.5)
  • 化粧品や日用品の化学物質

これらは細胞膜を酸化させ、免疫を刺激し、炎症を引き起こします。
蓄積されると解毒力が追いつかず、慢性炎症へつながる大きな原因となります。

⑦ 運動不足・血流不足

“動かない” こと自体が、炎症を進めることが研究でも明らかになっています。

血流が滞ると、
・酸素が届かない
・老廃物・毒素の排泄が進まない
・ミトコンドリアが働けない

という状態に。
特に座りっぱなしの生活は、代謝低下と炎症の悪循環を生み、慢性炎症の大きな要因となります。

■ 4. じゃあ、どうすれば炎症は止まるの?

慢性炎症を止めるには
“火種をつくらない → 火を消す → 修復を促す”
という3ステップが基本です。

① 火種をなくす

  • 血糖コントロール
  • 発酵食品・食物繊維
  • 脂質のバランス(オメガ6・9を減らす)
  • 酸化していない脂質(オメガ3)
  • グルテン・乳製品の見直し
  • 睡眠の質アップ
  • 日用品の見直し(香料・マイクロカプセル)

② 炎症を鎮める

  • ポリフェノール(ベリー・カカオなど)
  • カロテノイド(緑黄色野菜)
  • 玉ねぎのケルセチン
  • 抗酸化ミネラル(亜鉛・セレン)
  • 抗酸化ビタミン(ビタミンA、C、E)

体が本来持つ“炎症を終わらせる力(レゾルビン)”を発揮させる。
レゾルビンは、EPA・DHA(オメガ3)からつくられる“炎症終了のスイッチ”
ただし、血糖・腸・ストレス・睡眠・ミトコンドリアなど身体環境が整っていないと十分に働けません。

③ 修復力を上げる

  • ミトコンドリア活性(B群、Mg、CoQ10)
  • グルタチオン
  • 適度な運動
  • 深い呼吸・自律神経ケア

“治す力”が働く体になることで、炎症が自然と減っていく。

■ まとめ

慢性炎症は、放っておくと静かに老化を進める“見えない火事”。
でも逆にいえば、毎日の小さな選択を変えるだけで確実に消していくことができるものです。

  • 血糖
  • 油の質
  • 睡眠
  • ストレス
  • 環境

まずここを整えることが、未来の自分への最大のプレゼント。

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