最近、「疲れが抜けない」「体が重い」「なんとなく不調が続く」
そんな感覚を抱えている人が増えています。

これは加齢だから…と思われがちですが、
その裏側で静かに進んでいるのが “慢性炎症” です。

ここでいう炎症とは、熱や痛みを伴う“わかりやすい炎症”ではなく、
自覚症状がほとんどない サイレントインフラメーション(静かな炎症) のこと。

そして、この慢性炎症は
酸化や糖化と密接に結びつき、老化のスピードを一気に上げる大きな要因でもあります。

炎症とは本来“体を守るための反応”

炎症という言葉だけ聞くと“悪いもの”のように思えますが、
炎症そのものは 体に必要な防御反応です。

たとえば──
● 風邪をひいたとき
● 傷を治すとき
● 細胞が修復されるとき

体は一時的に炎症を起こし、
細菌を倒し、壊れた組織を治し、元の状態へ戻す「回復のプロセス」 を進めています。

つまり炎症は、本来“治すための反応”。
短期間でスッと鎮まり、次の修復フェーズへ入れれば、問題はありません。

問題なのは「炎症が終わらないこと」=慢性炎症

しかし現代人の生活では、炎症が続いたまま鎮火できず、
弱い炎がずっとくすぶるように続いてしまう ことが多くなっています。

これが

慢性炎症(サイレントインフラメーション)

慢性炎症は、自覚症状がほぼありません。
痛くも腫れもしないため、気づく頃には細胞レベルのダメージが広がっていることも。

そしてこの“消えない火事”が、
老化、ホルモンの乱れ、疲労、病気の始まり へと静かに繋がっていきます。

炎症が起こるとどうなる?

炎症は“体の中の火事”のようなもの。
火がついている間、細胞は次々とダメージを受け続けます。

✔ 見た目の変化
  • 肌荒れしやすい
  • 乾燥・赤み・くすみ
  • ニキビ・吹き出物
  • シワ・たるみが進みやすい(炎症性老化)
✔ 体の変化
  • 慢性的な疲労感
  • だるさ・重さ
  • 頭痛・めまい
  • PMS・更年期症状悪化
  • 関節痛・筋肉痛
  • 内臓脂肪がつきやすい
  • 血管の老化(動脈硬化)
  • ミトコンドリア機能低下
✔ 心と脳の変化
  • 集中できない
  • イライラしやすい
  • 情緒が不安定になる
  • 不安感が増す

脳の炎症は「ブレインフォグ」やメンタルの不調にもつながります。

炎症を進める生活習慣とメカニズム

炎症は、ほんの些細な日常の積み重ねで進んでいきます。

✔ 腸内環境の乱れ

添加物、ストレス、睡眠不足などが続くと腸のバリアが弱まり、
未消化物や毒素が血液中に漏れ出す「リーキーガット」へ。
これが体に炎症を起こす大きな原因になります。

✔ ストレス

コルチゾールが上がり続けると、
体は“戦闘モード”のままになり炎症物質が増えやすくなります。

✔ 睡眠不足

睡眠中に行われる修復・排泄が滞り、
炎症が収まらないまま朝を迎えることになります。

✔ 食生活(糖質過多・加工食品・脂質バランスの乱れ)

過剰な糖質や添加物は炎症を引き起こし、
酸化と連動して老化を一気に進めます。

✔ ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモンの変動は炎症と密接に関わり、
PMSや更年期の症状を強める要因に。

✔ 運動不足

筋肉は“抗炎症臓器”。
使わないことで炎症が消えにくい体質に。

炎症を防ぐポイント

炎症は体の防御反応でもあり、
「きちんと終わらせる」ことが大切。

ここでも、
補給・解毒・巡り の3つが鍵となります。

① 補給(材料を満たす)

炎症を鎮めるためには、
細胞修復や免疫調整に必要な栄養素が欠かせません。

✔ 必要なもの
  • 良質なタンパク質
  • 抗炎症に働く脂質(オメガ3系)
  • ビタミンB群
  • ビタミンD
  • ミネラル(Mg・亜鉛)
  • 抗酸化物質(ポリフェノールなど)

栄養が不足すると、炎症は長引きやすくなります。

② 解毒(肝臓フェーズ1・2の最適化)

慢性炎症が続くと、肝臓は解毒と炎症対応の両方でフル稼働になります。
負担が増えるほど、炎症物質や代謝産物が処理しきれず蓄積しやすくなります。

✔ 解毒のポイント
  • タンパク質・B群・ミネラルなどフェーズ2の材料を満たす
  • 添加物やアルコールを控え肝臓を休ませる
  • グルタチオン回路が回る環境を整える

解毒が整うと、炎症の“燃料”が減っていきます。

③ 巡り(血流・リンパ・汗)

炎症がある部分は血流が悪くなりやすく、
巡りが滞ると炎症が消えにくくなります。

✔ 巡りの改善
  • 深い呼吸
  • 軽い運動
  • ストレッチ
  • 低温でじっくり汗をかく
  • 自律神経を整えるケア

巡りが整うほど、炎症物質の排泄がスムーズに。

まとめ

炎症は“気づかないうちに進む”からこそ、
放っておくと酸化・糖化と連動して
老化を一気に進める見えない火事になります。

しかし、
● 腸
● 肝臓
● ホルモン
● ストレス
● 睡眠
● 食生活

これらを土台から整えることで、
炎症を大きく減らし、
細胞レベルで落ち着いた状態を取り戻すことができます。

そのアプローチは
補給・解毒・巡りという土台作り.™と完全に一致します。

セルフケアコーチングへ

炎症は見えない場所で静かに進むため、
「自分では気づきにくい」「何が原因かわからない」
という人がほとんど。

だからこそ、
✔ 自分の炎症ポイントはどこなのか
✔ 生活習慣のどこを整えるべきなのか
✔ 何を優先してケアすべきなのか
を一緒に可視化し、続けられる形に落とし込むことが大切です。

セルフケアコーチングでは、
あなたの体質・生活・心の状態を丁寧に読み解きながら、
“炎症が起きにくい体”をつくるケアプラン を伴走しながら作っていきます。

体の火事は、自分で鎮められる。
その力を一緒に育てていきませんか?

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