私たちの日常は、紫外線、ストレス、睡眠不足、甘いもの、加工食品など
“なんとなく体に負担がありそうな習慣”に囲まれています。

これらは一見バラバラに見えますが、実はすべて
体の中で“酸化(=サビつき)を進める”原因になっています。

では、この酸化の正体は何かというと——
その背景にあるのが 「活性酸素」 という物質です。

活性酸素は悪者のように語られがちですが、
本来は 細菌やウイルスと戦うときに使われる“体内の武器” のような存在で、
生きるために欠かせません。

そして、驚くかもしれませんが
私たちは“呼吸するだけで”活性酸素を生み出しています。
つまり、生きている限り活性酸素は必ず発生するということです。

だからこそ、体には本来
✔ 活性酸素を中和する
✔ 細胞を守る
✔ 酸化しすぎないよう調整する
という 抗酸化システム が備わっています。

ところが、現代の生活習慣ではこの量が増えすぎてしまい、
体の防御システムが追いつかなくなる。
その結果として酸化が進み、肌・血管・細胞レベルで老化が加速してしまうのです。

酸化とは何か?

酸化とは、細胞や脂質、タンパク質、DNAが「サビつく」ように傷つく現象のこと。
金属が空気に触れてサビるように、
私たちの体の中でも“静かに老化が進むプロセス”が日々起きています。

この酸化が進むと──
● シミ・シワ・たるみ
● 疲れやすい、回復が遅い
● 血管の老化
● ホルモンバランスの乱れ
● ミトコンドリア機能低下
など、老化や不調の土台に広く関わってきます。

では、なぜ酸化が起きるのでしょうか?

酸化の背景にある「活性酸素」の働き

先ほど触れたとおり、活性酸素は本来
生命維持に必要な“味方” です。

● 細菌・ウイルスを倒すとき
● 免疫が働くとき
● エネルギーを作るとき
など、私たちが生きるプロセスで活性酸素は自然に生まれます。

そして、
呼吸をしているだけで体内の2〜3%の酸素が活性酸素に変わる
といわれるほど、生きている限り必ず発生します。

そのため、体にはもともと
✔ 活性酸素を中和する
✔ 酸化を防ぐ
✔ 過剰分を処理する
といった 抗酸化システム(防御機能) が備わっており、
通常量の活性酸素は問題なく処理できます。

しかし…現代の生活は“増えすぎる”

問題は、現代の生活習慣が
活性酸素を必要以上に増やす要因に満ちていること。

体の抗酸化システムが追いつかなくなるほど活性酸素が増えたとき、
細胞が傷つき、酸化ストレスが高まり、老化が加速します。

ここからは、どんな習慣が酸化を加速させるのかを、
「なぜそれが活性酸素を増やすのか」という根拠とともにわかりやすくまとめます。

酸化を加速させる要因とそのメカニズム

① 紫外線(UV)

紫外線が皮膚に当たると
**一重項酸素(¹O₂)**という強力な活性酸素が大量に発生。
DNAやコラーゲンが酸化し、
シミ・しわ・たるみなどの光老化の主原因に。

② ストレス(交感神経優位)

ストレスホルモン(コルチゾール)が増えると、
ミトコンドリア内で スーパーオキシド(O₂⁻) が増加。

さらにストレスは抗酸化酵素の働きを弱めるため、
発生↑ + 処理能力↓ → 酸化が一気に加速。

③ 食品添加物・加工食品

肝臓で分解するときにフェーズ1解毒が強く動き、
その過程で多くのROS(活性酸素)が発生。
フェーズ2が追いつかないと酸化が蓄積しやすくなります。

④ アルコール

アルコール代謝で生じるアセトアルデヒドは毒性が強く、
細胞を傷つけながら活性酸素を大量に発生させます。
さらに肝臓の抗酸化力(特にグルタチオン)を消費するためダメージが倍増。

⑤ 睡眠不足

睡眠中に行われる“細胞修復タイム”が不足し、
● ミトコンドリアの修復ができない
● DNA修復が遅れる
→ 活性酸素が蓄積して酸化が加速。

⑥ 糖質過多・血糖値の乱高下

血糖値が乱れるとミトコンドリアに負担がかかり、ROSが増加。
さらに糖化(AGEs)は炎症を引き起こし、
炎症→酸化→炎症…という悪循環に入ってしまいます。

⑦ 喫煙

煙に含まれるフリーラジカルは数兆個レベルといわれ、
強烈に酸化を進める最大級の要因。

酸化が起こるとどうなる?

酸化は、細胞が日々受ける“小さな傷”の積み重ねです。
これが進むと、さまざまな老化や不調として現れてきます。

✔ 見た目の変化
  • シミ・くすみ
  • しわ・たるみ
  • 毛穴の開き
  • 肌のハリ低下(コラーゲンの酸化)
✔ 体の変化
  • 疲れやすい、回復が遅い
  • 眠ってもスッキリしない
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 血管のサビ(動脈硬化)
  • 肝臓・ミトコンドリアの働き低下
✔ 心の変化
  • イライラしやすい
  • 集中力の低下
  • 不安感が強まる

酸化は「体」だけでなく「心」にも影響することが、最近の研究で明らかになっています。

酸化対策のポイント

酸化は 活性酸素が“増えすぎる”こと
体の抗酸化システムが“追いつかないこと” の両方で進みます。

そのため、酸化対策は次の3つを同時に整えることが重要です。

① 補給(材料を満たす)

抗酸化システムや解毒回路を回すためには、
材料となる栄養素が十分に必要です。

✔ 必要なもの
  • タンパク質(グルタチオンの材料になるアミノ酸)
  • ビタミンB群(ミトコンドリアと解毒回路の要)
  • ミネラル(亜鉛・マグネシウム・硫黄など)
  • 抗酸化物質(ポリフェノール・ビタミンCなど)

これらが満たされていないと、
酸化を止めることは難しくなります。

② 解毒(肝臓フェーズ1・2の最適化)

肝臓では、
フェーズ1 → フェーズ2 の2段階で毒素を無害化し排出しています。

フェーズ1では活性酸素が多く発生するため、
フェーズ2がしっかり働かないと、中間物質が体内に滞り、
炎症・酸化をさらに悪化させてしまいます。

✔ 解毒のポイント
  • フェーズ2に必要な栄養(タンパク質・B群・ミネラル)を満たす
  • 肝臓の負担を減らす(添加物・アルコールの過多を避ける)
  • グルタチオン回路が回る環境を作る(材料+抗酸化サポート)

③ 巡り(汗・血流・リンパ)

肝臓で処理した毒素は、
汗・尿・便 という“出口”から出ていきます。

特に、

✔ 低温でじっくり汗をかく

これは交感神経を刺激しすぎず、
脂溶性の毒素をゆっくり排出しやすい状態を作るため、
酸化・炎症が起きやすい現代人に非常に向いています。

巡りが整うことで、
細胞の代謝・酸素供給・栄養の巡りもよくなり、
酸化そのものの発生が減っていきます。

まとめ

酸化は、決して特別なことではなく
私たちが生きている限り自然に起こるプロセス。

しかし現代の生活では
活性酸素が必要以上に増え、
抗酸化システムや解毒システムが追いつかず、
細胞レベルで老化が加速してしまいます。

だからこそ、
「補給・解毒・巡り」を整えることが
酸化対策の最も根本的で確実なアプローチになります。

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