もくじ

免疫 = 抗体 ではない

免疫は、『免疫 = 抗体』 ではありません。
免疫は、チームで複雑な働きをしています。

免疫とは、生体内で病原体などの非自己の物質や癌細胞などの異常な細胞を認識して殺すことで生体を病気から保護する多数のシステムが集積したもの

多数のシステムということなのですが、『免疫=抗体』という認識、抗体が全てであると勘違いされている方が多いように思いますが、そうではなく、免疫は多数のシステムがあり、抗体を作るということは、たくさんある免疫の働きの中のある一つにすぎません。

 

免疫は重層防御

免疫で、まず重要なのは、重層的防御とか、重層防御と言われるものです。
多層構造で守っていて、そこにたくさんのシステムが存在し、私たちは守られているのです。
(どのようなシステムで働いてくれているのかは、後日 記事にします)

 

最初の関門は解剖学的に観ると皮膚・粘膜

外敵が体内に入ってくる最初の入口は、皮膚・粘膜

私たちの体は、ちくわと同じです。
外は少し焦げ目がついており、内側は白い
外側は皮膚で、内側は粘膜という事になります。

そして、その最初の防御ラインが皮膚・粘膜ですから、ここが一番肝心なのです。

 

となると、何をすべきなのか?

皮膚・粘膜を強いモノにしておく
皮膚・粘膜を弱くするようなモノは使わない

ということが最重要となります。

 

皮膚・粘膜を強くするためには

食べ物に注意する、材料であるタンパク質、代謝させる為のビタミンミネラルは必須。
消化器のペーハーを乱す・消化器粘膜を荒らすような食品添加物には極力注意する。
香の分子にも無頓着になりやすいですが、化学物質の分子も粘膜に直接付着し、体内に入っていきますので、それにも注意する。
皮膚は、常在菌と皮脂によって作られた皮脂膜によって守らていますので、常在菌を殺さない。(ココ重要・・・除菌は常在菌までも殺します→肌が守れません)

 

症状の意味(くしゃみ、鼻水、咳、下痢、発熱)

症状の多くは、免疫反応です。

くしゃみ 粘膜に付着したものを外に出す反射
鼻水 粘膜に付着したモノを洗い流す反応・水を内側から外側へと出す反応
 喉の粘膜(柔毛)が遺物を捕まえて、そとに出す反応
下痢 体内に入ったしまった遺物を腸から体内へ入れないようにする為に素早く体から外に出す為の方法
発熱 ウイスルを弱める、殺す為に防衛部隊からの指令での反応

 

熱の重要性

例えば、熱が上がるのは、その中でウイルスが生きていけなかったり、増殖できなかったりする環境を作る為です。
それは、免疫システムのたくさんある中の一つなります。

発熱をして、外敵が、弱っていたり、増殖できない状態になっているうちに、他の免疫システムが頑張って働いたり、他の防御ラインを強くしたりと、いろいろなことをチームでする多層防御で守っているのです。

ですから、この熱が非常に大事なのですが、その熱をしんどいからと言って、すぐに私たちは下げてしまいますし、それを繰り返している現代人は、昔の人よりも、基礎体温が下がっています。低体温だということは、それだけで、いろいろなウイスルや最近に感染しやすいという事になります。つまり免疫力が低いという事になります。

80年くらい前の統計では、子どもは37度代は、当たり前、大人でも37度前半だったようです。基礎体温が高かったようです。

なぜ現代人の基礎体温が下がってしまったのかを考える時に重要なのが、解熱鎮痛剤です。
痛みを止める目的で使っていたとしても、熱も下げます。
風邪薬を、咳を止める為に使ったとしても、熱も下げます。
発熱をしていないのに、熱も下げてしまうのです。

体温を下げることは、免疫力を下げる大きなポイントであるにも関わらず、私たちは安易に鎮痛解熱剤や、総合感冒剤を使っていないでしょうか。

もう一度、しっかりと何の為に、どうしたいのかをご自身で考えて頂く必要がありますね。

 

まとめ

皮膚・粘膜を強化する
皮膚・粘膜を弱くしない
熱を下げるようなことをしない

免疫力を下げたくないと思うのであれば、真っ先に心かけることは、この3点になりますね。