免疫力を上げる生活術

年齢や生活習慣の乱れ、ストレス、運動不足などによって免疫力の低下が懸念される現代人。
これからの季節を元気に乗り切るために、免疫のメカニズムをはじめ、風邪やインフルエンザに負けないタフな抵抗力を育むためには!

 

  K子さん
11月は免疫力が下がりやすい!?
  Tくん
笑うと免疫力がアップ!?

  Y子
生き甲斐や目標のある人は免疫力が高い!?

 

免疫とは外敵から体を守る防衛システム

私達の体には、病気から身を守るメカニズムが備わっています。
それが「免疫力」。
身の回りにはウイルスや細菌など数えきれないほどの病原体が漂っていますが、それでも私達が病気を発症しないでいられるのは、体を外敵から守る防衛システム=免疫が働いているお陰です。

 

ウイルスや細菌だけではなく、体内で日々何千と生まれているというガンなどの異常細胞も異物=外敵と見なされ、体はこれらを排除しようとして、免疫力を発揮します。

 

こうしたメカニズムの主役が、免疫細胞の集合体とも言える白血球で、血流に乗って全身をくまなくパトロールして外敵を監
免疫には生まれた時から備わっている〝自然免疫〞と、感染症にかかった後で備わる〝獲得免疫〞の2種類があり、この絶妙な連携で、私達はさまざまな病気から守られています。

 

しかし、現代人には加齢やストレス、生活習慣の乱れなどによる免疫力低下の心配も。
寒さで体の抵抗力が衰えやすいこれからの季節は特に、免疫力の底上げが重要課題です。

 

免疫細胞の連携で病原体を撃退!

ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入すると、自然免疫のキーマンであるマクロファージを中心に、好中球NK細胞などがウイルス、細菌、ガン細胞などを攻撃。
感染した細胞はNK細胞が破壊。

最前線で封じ込められずに感染が広がった場合、マクロファージがヘルパーT細胞にウイルスや細菌の侵入を知らせて警告し、さらなる攻撃を指令。

ヘルパーT細胞はキラーT細胞にウイルスへの攻撃を指示。同時に、B細胞に抗体を作らせてウイルスを攻撃。

 

 

免疫力をサポート する2つのキーワード

加齢だけでなく、現代には免疫力を低下させる生活習慣があふれています。
2つのアプローチで、免疫力をアップ!

 

1.体に備わっている免疫機能の強化 外敵を攻撃する免疫物質「インターフェロン」

 

新型インフルエンザや耳慣れない感染症が次々に登場している現代。
いざという時に体を守ってくれる頼もしいサポーター、それが「インターフェロン」です。

インターフェロンは風邪やインフルエンザなどで外敵が侵入した際、体内の免疫細胞から作り出される免疫物質で、ウイルスをはじめ、体内で発生したガンなどの異常細胞の増殖を抑制。さらに、自然免疫の主役であるマクロファージを活性化させて免疫力を高めるなど、マルチな働きがあります。

しかし、インターフェロンは加齢や生活習慣の乱れ、ストレスでも活性度が低下してしまいます。

 

インターフェロンとは?

ウイルスが侵入した際、体内の免疫細胞から作られるたんぱく質の一種。ウイルス、ガンなどの異常細胞の増殖を抑制、マクロファージを活性化させて免疫力を上げるなど重要な働きがあります。

 

免疫機能を活性化させる植物の力

体を守る武器とも言えるインターフェロンは、C型肝炎やガンの治療薬としても知られていますが、高額な上に副作用という懸念も。こうした問題点を克服する研究の中で、ある種の植物に体内でインターフェロンを作りやすくする力があることがわかりました。

それが「インターフェロン・インデューサー(インターフェロン誘起物質)」。

口から摂って必要時に体の中でインターフェロンを産生する能力のことで、いわば必要時に作られる〝自前のインターフェロン〞。そのため、副作用の心配がありません。植物の力を健康に生かす方法は、現代人が上手に活用したい自然の免疫パワーとして注目されています。

 

2.免疫細胞が集中する腸力アップ!腸内環境を整えて体全体の免疫力を底上げ!

 

免疫力を高めるもうひとつの対策、それが腸内環境からのアプローチです。

腸は免疫細胞の約6割が集中する、人体最大の免疫器官。
つまり、腸が元気であれば免疫力も高まると言われ、健康の発信源となります。

 

しかし、便秘などで腸内に不要物が停滞すると、一転して病気の製造元に。悪玉菌の増加によって発生した有害物質が血流に乗って体中を巡り、免疫力を低下させます。

 

こうした腸の健康状態を左右するのが腸内細菌。
善玉菌、悪玉菌、そして、優勢な方の味方をする日和見菌が群れを作って棲みつき、この三者の均衡で腸内環境も健康状態も左右されます。

 

なぜ腸に免疫細胞が集中?

口から摂る食物と一緒にさまざまな細菌や病原体も体内に侵入する可能性があるため、見張りの要所として、腸に免疫細胞が集中。24時間、外敵をチェックする防御態勢!

 

免疫細胞がフル稼働できる善玉菌優勢の腸内環境に!

免疫細胞がきちんと働ける善玉菌優勢の腸内環境は、健康増進に欠かせない絶対条件です。
しかし善玉菌の筆頭であるビフィズス菌・乳酸菌は年齢とともに減少
代わって悪玉菌が増加し、60歳頃を境に腸内細菌のバランスが逆転しがちです。
おまけに、高脂肪・高カロリーな食事が多い現代の食生活は、牛肉・豚肉などの動物性たんぱく質や脂肪を好む悪玉菌の増殖に拍車をかけます。

 

腸内環境は、日々の食生活の反映です。
何を食べ、何を補っていくかで、腸内環境は変わります。
善玉菌をしっかり増やすことを習慣にして、腸からの免疫サポートも心がけましょう。

 

No.223より