2020年から変わる!日本人の食事摂取基準

2020年から変わる!
日本人の食事摂取基準

2020年から運用される新たな日本人の食事摂取基準が厚生労働省から告示されました。私たちの食生活に対してどのような指針が示されているのか、ポイントをチェックしてみましょう。

日本人の食事摂取基準とは
国民の健康の維持増進を図る上で望ましい1日あたりのエネルギーと各栄養素の摂取量の目安を示したもの。栄養素の欠乏症、生活習慣病、過剰摂取による健康被害の予防を目的とし、厚生労働省が策定。

ポイントは、生活習慣病とフレイル

『一日に必要なエネルギー(カロリー)や栄養素』の指標をまとめた食事摂取基準。国民の食生活の変化や最新の研修成果に基づき5年ごとに見直され、病気治療の開度ラインや栄養指導、一般向けの食や健康に関する情報などに活用されます。そして今、私たちが直面している食生活の課題も観えてきます。

2020年版で考慮されたのは、生活習慣病予防の強化と高齢者の間で大きな問題となっている低栄養やフレイル(虚弱)の予防。得にフレイルは、筋力や骨の強度低下が栄養し合って運動機能が衰えるロコモティブシンドローム(運動器症候群)が引き金になることから、筋肉や骨と関わりの深いたんぱく質やビタミンDの摂取量が引き上げられることになります。

 

たんぱく質

フレイルサルコペニア予防などを排除し摂取の目標量を1部引き上げ

新たな基準は複数のメディアで障害者で中でも大きな注目を集めたのがタンパク質。タンパク質は摂取量が多いほどフレイルの発症率罹患率が低く筋肉の材料にもなることからサルコペニア予防に欠かせないため65歳以上の摂取の目標量が引き上げられました。また、タンパク質の摂取が骨密度の低下や骨折の予防につながることについても言及されています。しかし、左のグラフの通り、どの世代も1日の目標量を摂取できていないのが現実。高齢者に限らず全世代で今より多くのタンパク質補給が望まれます。

ビタミンD

骨の健康のために、子供から高齢者まで目安量をアップ

ビタミンで前世代で1日の目安量が引き上げられました。骨の材料となるカルシウムの吸収をサポートするビタミンで、不足すると骨嘲笑の原因に。骨折リスクが高まることから高齢者のフレイル予防に重要な栄養素の1つです。近年では若年層の骨折が増加するなど骨の弱体化は世代を超えた問題となっています。なお、vitamindは日光浴によって体内で作ることができますが、新たな目安量=それを考慮して差し引いた数値。食事だけなら、より多くの量の摂取が必要です。

 

不飽和脂肪酸

とりたい脂質、避けたい脂質の違いについて注意喚起

飽和脂肪酸(脂質)の摂りすぎは肥満や生活習慣病の原因となるため上限量が示されています。今回注目されるのは、取りたい資質(必須脂肪酸)と避けたい資質の違い。青魚などに含まれるdhへ、EPAなどのオメガスリー系の脂肪酸は循環器疾患の予防に有効であることを認める一方、マーガリンやショートニングなどに含まれるトランス脂肪酸は冠動脈疾患への関与があるとして、摂取量について注意を促しています。

 

塩分は見直しのたびに引き下げ

醤油、味噌など日本ならではの食文化に加え、近年インスタント食品や加工食品の増加によって塩分を摂りすぎる傾向にある日本人。常に生活習慣病への影響が懸念されています。このため食事摂取基準策定以来5年ごとに毎回引き下げられているナトリウム。新たな1日の目標量は、大人の男性7.5グラム未満、女性6.5から7グラム未満に。

 

 

健康長寿のために不足を補うから積極的に食べる

食事摂取基準の数値はあくまで栄養の不足や過剰摂取を防ぐための指標として定められたものであり、それだけを食事の基準にすれば良いと言うわけではありません。目安量や目標量をとっていさえすれば…と言う考えでは病気になりにくいだけ。より健やかで生き生きとした毎日を手に入れるには、一人一人が栄養について意識を高め、バランスのとれた食生活を心がけることが大切です。

 

No.244