なぜ?世界が注目するビタミンD

 

なぜ?世界が注目するビタミンD

ビタミンDはこれまで縁の下の力持ち的な、地味な栄養素でしたが、近年、さまざまな健康リスクを遠ざける栄養素として注目されています。

ビタミンDのどんな働きに関心が集まっているのでしょう。

 

骨を丈夫にするだけじゃない!新たに注目を集めている働き

 

ビタミンDは骨や歯を丈夫にする栄養素。
カルシウムやリンの吸収を良くし、骨や歯にカルシウムが沈着するのを助けます。

このためビタミンDが不足すると骨の成長に支障が出たり、高齢者の骨粗しょう症につながることも。

骨が変形する〝くる病〞はもはや過去の病気と思われがちですが、実は現在、妊婦のビタミンD不足が指摘され、こうした母乳で育った乳幼児に、くる病の発症事例が見られるとの報告もあります。

また近年、免疫力を高めて風邪やインフルエンザなどの感染症から守ったり、うつ、ガン、生活習慣病といったリスクを軽減する可能性など、ビタミンDの重要な働きが世界で新たに注目を集めています。

 

健康に幅広く関わるビタミンD

 

生活習慣病の要因のひとつともなるメタボリックシンドロームは、内臓の周囲に脂肪がたまり、高血圧や高血糖、脂質異常が重なって起きる健康トラブルです。

ビタミンDは脂質と深く関わり、ビタミンDの血中濃度が高い人ほど、善玉のHDLコレステロールが高く、中性脂肪は低いなどの臨床データも報告されています。

さらに現在、認知機能との関わりでも注目が。ビタミンDが不足している高齢者は、認知症リスクが高まる可能性があるとの報告もあり、世界各国で研究が進められています。

このようにビタミンDはさまざまな点で健康と深く関わっているようです。

 

体内で合成できる例外的なビタミン

 

ビタミンDを含む食材はサケ、イワシ、サバなどの魚干ししいたけなどがあります。
また、ビタミンDは他のビタミンと違い、例外的に体内で合成できるビタミン。その条件となるのが太陽です。

皮膚にはビタミンDになる前段階の物質があり、日光(紫外線)を浴びるとビタミンDが合成されます。

 

意識して取り入れたいビタミンD

 

ビタミンDのさまざまなパワーに関心が集まる昨今、日本では摂取基準でビタミンDの目安量を一日5.5㎍(220※IU)と設定していますが、ビタミンDの有用性を考慮すると、欧米の25〜50㎍(1000〜2000IU)を目標とするのが望ましいと考えられます。

しかし、これだけの量のビタミンDを食事だけで摂取するのは、毎日のこととなると大変かもしれません。
一方、日光も紫外線の影響を考えると、短時間でも細心の注意が必要。うっかり浴びすぎると日焼けやシワ、シミ、たるみなどの肌トラブルの要因になるので考えものです。

そんな時は、サプリメントで補うという方法も。
欧米では、他の栄養素と同様にビタミンDのサプリメントが積極的に活用されています。
このようなサポートも上手く取り入れながら、ビタミンDを丈夫な体づくりと健康リスクの軽減にしっかりと役立てていきたいものです。

 

日光を浴びるとビタミンDが合成されると言うけれど…

 

日光に当たると皮膚にあるコレステロール物質が変化し、体内でビタミンDが合成されます。

1日15分程度で充分な量がつくられるとはいうものの、ここで気になるのが紫外線

近年、紫外線による肌ダメージは若々しさの大敵として、女性だけでなく男性でも気にする人が増えているのが現状。ビタミンDはやはり、食生活で補っていく方が現実的なのでしょうか。

 

No.226