コエンザイムQ10って何?

~知るほど納得~コエンザ10イムQ

 

元気や若さのカギとして知られるコエンザイムQ10(CoQ10)。
しかし、何をしてくれるのか実はよくわからない…という声も少なくありません。

今回の特集では、健康づくりに関わる万能選手的な働きで〝奇跡の栄養素とも呼ばれたCoQ10のパワーを探ります。

 

CoQ10とは?

体内のエネルギーを産生する際に不可欠な補酵素。
さまざまな生命活動の原動力を生み出すほか、抗酸化作用も併せ持つことから、生活習慣病対策や抗老化研究でも注目される成分

 

 

CoQ10のココがすごい!
CpQ10研究でノーベル賞を受賞!

英国の科学者ピーター・ミッチェルがエネルギー産生とCoQ10との重要な関わりを発見し、1978年のノーベル化学賞を受賞。2度にわたりノーベル賞を受賞したライナス・ポーリング博士が、〝CoQ10はここ数十年において、栄養科学の世界における最も重要な発見の一つであり続けている〞と語ったほどです。

 

CoQ10のココがすごい!
医療でも用いられてきたCoQ10

サプリメントとしておなじみのCoQ10ですが、日本ではもともと心臓病の治療薬として用いられてきました。2001年に食品として認可されCoQ10ブームが巻き起こりましたが、その背景には、医薬品としての確かな働きや信頼感がありました。

 

CoQ10のココがすごい!
CoQ10の血中濃度と健康状態との関連

カナダ北部の先住民族イヌイットは、動脈硬化や心筋梗塞などの病気が少ないことで知られています。彼らはCoQ10の血中濃度が高いというデータもあり、CoQ10の血中濃度と健康状態に関わる研究が精力的に進められています。

 

CoQ10のココがすごい!
“エイジングケアの切り札”美容分野でも脚光を集める!

CoQ10は、人体を構成する約60兆個の細胞一つひとつの元気のカギであり、私たちの活力や若々しさと直結する重要な働きを担っています。サプリメントはもとより、化粧品の配合成分としても人気で、〝エイジングケアの切り札〞として厚い信頼を得ています。

 

CoQ10のココがすごい!
高額の医療費対策が米国のCoQ10ブームの背景に

健康保険制度がある日本とは異なり、米国では自己負担となる医療費が膨大です。
そのため、〝自分の健康は自分で守る〞という予防意識が高く、こうした中でサプリメントブームが生まれましたが、中でもCoQ10はもともと体内に存在する物質であることからくる成分への安心感から、特に支持を集めました。

 

CoQ10のココがすごい!
アスリートも注目するCoQ10パワー!

アスリートの間でも話題のCoQ10。持久力や瞬発力を必要とするアスリートにとって、エネルギー産生に関わるCoQ10は大きな味方というわけです。
世界レベルのトップアスリートも愛用していると言われ、スポーツ愛好家にも広く注目されています。

 

これがCoQ10の”元気と若さ”のカギ

 

エネルギー産生のキーマン

 

エネルギー産生工場の稼働力を左右するCoQ10

普段、私達はエネルギー不足を感じたら、まず食事からしっかり栄養をとろうと考えます。
しかし、体内にCoQ10が不足していたら、どんな栄養もきちんとエネルギーにはならないことをご存知でしょうか?

私たちの体は約60兆個もの細胞からできていますが、エネルギーはその細胞一つひとつの中にあるミトコンドリアという小器官で生み出されています。ここは別名〝エネルギー産生工場〞とも呼ばれ、食事から摂取した3大栄養素(たんぱく質・糖質・脂質)を原料として、エネルギーへと転換します。この工場を稼働させる決定的な役割を担っているのがCoQ10。ミトコンドリア内に充分なCoQ10が備わっているほど、工場に多くの働き手がいることになり、たくさんのエネルギーが産生されます。
しかし、CoQ10が不足していたら、工場内の働き手は減り、せっかくとった栄養も生かされないまま、産生されるエネルギー量は減少してしまうのです。

 

 

体内エネルギーの約95%に関与して細胞を活性化

体内ネルギーは、体を動かすことはもちろん、体温維持や神経伝達などあらゆる生命活動に不可欠で、このエネルギーを作り出すためのキーマンとなるのがCoQ10。
体内で必要とされるエネルギーの約95%がCoQ10の力を借りてエネルギーに転換されていると言われるほど、その存在は重要です。

 

栄養不足ではCoQ10パワーも低下!

逆に、CoQ10がどれほど重要な役割を果たしていても、それだけではエネルギー産生はスムーズに行われません。
エネルギーの元となる3大栄養素および調整役となるビタミン・ミネラル、特にビタミンB群がなくては、肝心のCoQ10も力を発揮することができないからです。
〝栄養バランス+充分なCoQ10〞の両輪が、エネルギーを効率よく作り出し、細胞を活性化するポイント。活力あふれる細胞は体の機能を高め、健康維持を可能にすると見られています。

 

細胞を酸化から守る

 

病気や老化要因の活性酸素を軽減

CoQ10が注目されるもう一つの理由、それはパワフルな抗酸化作用です。
私たちは呼吸をして酸素を取り込んでいますが、このうちの一部が攻撃力の強い活性酸素に変化。本来、活性酸素は殺菌作用などで体を守る役割をしますが、増え過ぎると、細胞にダメージを与える厄介な存在に。
体には活性酸素から身を守る働きが備わっているものの、加齢やストレスなどでその防御力も低下。そんな時に活躍するのがCoQ10で、細胞や細胞膜を酸化から守り、疾病や老化要因を遠ざけます

 

ビタミンEの働きを積極的にサポート

ビタミンCやビタミンE、ポリフェノール類も抗酸化成分としておなじみですが、特にビタミンEが力を発揮するために欠かせないのがCoQ10の存在です。
CoQ10には活性酸素の攻撃により酸化したビタミンEの働きを元に戻す還元作用があります。またCoQ10が不足した状態では、体内に充分なビタミンEがあっても酸化物質が増加するという研究データもあります。
活性酸素を撃退するだけでなく、ビタミンEの抗酸化作用も手助けすることから、酸化によるダメージが誘発すると見られる生活習慣病や老化対策への積極的な働きでも期待されています

 

CoQ10woしっかり補給して細胞レベルからパワーチャージ!

 

体内のCoQ10産生量は20歳をピークに減少

CoQ10は体内で作られている物質です。
最も多くのCoQ10が存在するのが、休むことなく収縮と弛緩を繰り返して全身に血液を送り出している心臓ですが、活発に働き大量のエネルギーを要する器官ほど、CoQ10を必要とします。しかし、体内の産生量は20歳頃をピークに下降。特に40歳を過ぎると急速に減少していきます。
CoQ10が不足すると、原動力となるエネルギーの産生効率が下がるため、全身の細胞機能が低下。
なんとなくだるい疲れが抜けないといった状態に。さらに抗酸化作用も低下するため、細胞の酸化による老化サインやさまざまな病気の引き金にもなります。

 

加齢以外でもCoQ10 不足を招く要因とは?

CoQ10不足を招く要因は加齢だけではありません。
栄養バランスの乱れはCoQ10の産生機能を下げ、さらに不規則な生活やストレス、飲酒、喫煙なども不足を誘発激しい運動や肥満でもCoQ10の消費量が増し、減少スピードを加速させる要因になるので、悪循環を招かないよう気をつけたいものです。
また、高脂血症の治療薬であるスタチン系のコレステロール低下剤はコレステロールの増加を抑える働きをしますが、一方でCoQ10の産生を阻害するため、体内のCoQ10が減少することに。積極的なCoQ10補給が重要です。

 

日本コエンザイムQ10協会は1日100㎎摂取を推奨

年齢や体調などに応じて、CoQ10の吸収率には個人差があります。日本コエンザイムQ10 協会では健康維持や老化防止のために、1日100mg の摂取を推奨し、欧米では100 ~ 300mgの摂取が平均とされています。

 

食事からはとりにくいCoQ10

普段の食事からも積極的にCoQ10をとりたいものですが、イワシやサバなどの青魚、牛肉や豚肉、ブロッコリーなどの野菜からも摂取できるものの、その量はごくわずか。
日本人が1日の食事からとっているCoQ10の量は平均して6.5 ㎎前後と言われ、最低でもとりたい1日30 ㎎の摂取からはほど遠い状態です。
仮に30 ㎎のCoQ10を食事だけでとろうとすると、例(上)のように、現実的に続けるのは難しい膨大な量に!
CoQ10がいかに食事からとりにくい栄養素かがわかります。

 

吸収されにくいという欠点も

おまけに、CoQ10は吸収されにくいという性質まで併せ持っています。脂溶性のため、脂性の食べ物と一緒でなければ吸収されにくく、また、腸で吸収されるには、脂肪を分解する際に必要な胆汁酸を要します。
加齢によって胆汁酸の分泌が少なくなってしまうと、せっかく摂取したCoQ10の効果が発揮できない可能性もあるのです。

 

サプリメント選びは吸収性をチェック!

こうした欠点を補う手段として、サプリメントを活用するという手もあります。人気成分なだけにさまざまな製品がありますが、食事でとる場合と同様に吸収性に配慮した製品かどうかもポイント。しっかり見極めて、上手に活用したいものです。
食事やサプリメントなど普段の食生活でCoQ10をしっかりとっていると、CoQ10の血中濃度が高くなります。冒頭でも紹介しましたが、健康状態とCoQ10の血中濃度は密接に関係しているとの見方もあり、重要視されています。CoQ10を積極的に補給して活力あふれる細胞を維持し、いつまでも元気で若々しい体づくりを目指しましょう。

 

 

 

NO.244より